2017-06

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魔人戦争

魔人戦争
結界から降りてくる魔人はせいぜい一年間に一、二人程度です。現われる場所も結界の周辺のみで、一般に言う辺境がそれにあたります。
魔人は常に人間に対して威圧的であり、人間を家畜程度とみなしています。現世界(地上)へは、労働力や食料を調達しにやってきます。
対象はもちろん人間です。結界内ではもちろんのこと現世界に降りたつ魔人は「歪みの力」と呼ばれる能力によって、辺境に住む人々を恐怖に陥れています。
領主などの依頼を受けて「曙光の戦士」血を引く末裔達が魔人を討伐に向かう事はありますが、戦果は芳しくありません。
特殊な能力をもってしても魔人には対抗できず、普通の人間は魔人に対して征服されるか、死ぬ以外の選択はありません。
しかし、過去に幾度かは辺境の者によって魔人との抗争が行われています。然し、その争いによって人が勝利した事は一度もありません。
結界から下りてくる下級の魔人であれば倒せる事があるようですが、中級の魔人を倒すために軍隊の一個師団壊滅するような事は珍しくありません。
最後に行われた「第三次魔人戦争」は地上においては人間側が優勢で、一時は魔人の住む結界内部まで軍隊が侵攻した程でしたが、結界に向かった軍隊は二度と戻ってはきませんでした。
数日後、支配階級の魔人が現世界に降り立ち「歪みの力」を全力で開放したため、辺境の町や村の消失にとどまらず、国家や大神殿なども壊滅しました。

魔人と人間のおかしな共存関係
魔人戦争の惨敗があまりのも悲惨であったため、生き残った辺境の権力者達は、魔人の存在と魔人戦争の事実を歴史から隠蔽し、原因は天空からの隕石の衝突によるものだとしました。
事実は魔術師の上位層によって極秘事項として記録を管理しました。
結界から降りてくる下級の魔人に対しては、周期と場所が大体決まっているため、その場所に祠を建て周囲に住む者に定期的に生贄を捧げるように命じました。
生贄を決めた時期に捧げないと、作物の不作や大きな災いが起きると警告し、そこに住む人々に習慣化させていきまいきました。
家畜として生きる人間は魔人にとっても労働力と食糧であったため、魔人以外の脅威から人間を守り、魔人の支配者の許可無く人間を殺したり、捕らえたりする事を下級魔人は認められていませんでした。
辺境の人間達は少数の犠牲さえ我慢すれば、そのほかの安全は魔人によって保証されていたため、魔人に対する抵抗は行われなくなりました。
辺境において人間はまさに魔人の家畜となっています。
これが原因で、辺境では神への信仰があまり浸透していません。
生贄という野蛮な習慣をやめない辺境の民を、神官たちは皮肉を込めて神に見捨てられた者達と呼んでいます。
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暗黒時代

「結界」に住む魔人の影響下にあった地域は辺境と呼ばれ中央と区別されるようになり、生贄の儀式という蛮行が習慣化される辺境は中央との交流も徐々に途絶え、文明水準も衰退していきました。
中央から隔離された辺境は、覇権を手にしようとする各地の諸侯によって、謀略、暗殺、裏切りが繰り返され血で血を洗う抗争が続きました。
この抗争に終止符を打ったのは、ムスペルヘイム帝国を興した「燃ゆる騎士団」を率いる皇帝フレイザー・グレン・ムスペルヘイムでした。
ムスペルヘイム一族は「曙光の戦士」の末裔の血を継ぎ、魔剣(インテリジェンスソード)を操る事ができる特異な家系でした。
その能力は分散した辺境の勢力を統治するにあたり、十分に力を発揮しました。
一代で辺境地域をほぼ統治したフレイザーは、辺境に散らばる「曙光の戦士」の末裔を優遇し、貴族として迎えました。
また一方では、「邪なるもの」との戦いに使われた魔剣を発掘する為に探索部隊を結成し、遺跡の探索あたらせました。

ムスペルヘイム帝国の繁栄
帝位が二代目のフレグラーに代わると帝国の選民意識は過激さを増し、「曙光の戦士」の力に目覚めない貴族の男子の爵位を剥奪したり、力に目覚めない女性と貴族との結婚を禁じました。
農民達への差別はさらに酷く重税を課したほか、ほとんどの自由と権利を認めませんでした。
力に目覚めた平民に対しては皇帝に忠誠を誓わせ、反対すれば家族や恋人を「紅玉宮」という名ばかりの宮殿に集め、彼らの命と引き換えに忠誠を誓わせました。
帝国への反乱も幾度か起りましたが、能力者である帝国軍にことごとく鎮圧されました。
反乱に協力したものは見せしめとして四肢を切断して野晒しにしたり、祠の生贄に捧げられました。

炎の騎士と大地の英雄
三代目皇帝クレイグは野心家で、辺境の支配で満足する男ではありませんでした。
クレイグは「燃ゆる」騎士団を率いて中央へと侵攻し、帝都「エスラス」を妹フレアの夫であるスレイプ・ニール公爵に任せました。
スレイプ・ニールが卒なく行政をこなす中、一つの事件が起りました。
「紅玉宮」を脱走しようとした娘が捕らえられ、帝国兵の折檻を受け死亡したのです。
これによって「紅玉宮」で暴動が起り、帝国軍の指揮官は反抗するものを皆殺しにせよと命じました。
「紅玉宮」から出たものは帝国軍によって斬り殺され、逃げ返ったもの達は「紅玉宮」ごと火を放たれ焼き殺されました。(これを燃ゆる紅玉事件と呼びます。)
この事件を知って、帝国にやむなく仕えていたもの達は一斉に帝国に刃を向けました。
スレイプ・ニール公爵は事件の元凶である指揮官を処刑し、虐殺に手を貸した部下に謹慎を命じました。
また「紅玉宮」の死者を埋葬し、碑をたてて死者の魂を鎮めました。
反乱軍が組織化する前に各個で鎮圧し、反乱者が降伏すれば助命して皇帝が帰還して捌きを受けるまで謹慎させました。
スレイプ・ニール公爵によって反乱は最小限に留められましたが、農民を両親に持つ青年リューノ・グランツは、混乱に乗じて圧政から民衆を救うため、近隣諸国にも呼びかけ「反帝国解放軍」を結成、皇帝が遠征から帰還する前に帝国の要である帝都「エスラス」の制圧を目指しました。

導くもの「四つの風」
リューノがエスラスを目の前にした時、あるドワーフが「帝国解放軍」のリーダーと面会を求めてきました。
リューノはそれに応じドワーフの話を聞くと、彼はモールフェイスと名乗り、自分は魔剣作製のスペシャリストであり、己の魂と誇りをかけて作製した魔剣が人のエゴによって使われていることが我慢ならないと語りました。
己の誇りにかけて魔剣を破壊したいと申し出るモールフェイスに、リューノは使い手である人が悪なのであり、あなたの誇りである剣に罪は無いと宥め、誇り高き魂の宿る剣を悪の手から一緒に救おうと言いました。
これに感動したモールフェィスは、四つの風と呼ばれる至宝の魔剣をリューノに謙譲しました。
モールフェイスは四つの風を信頼のおける同志に渡すように頼み、風は王をよき道に導くだろうと言いました。
リューノは自らは王になれる器ではないと否定しましたが、信頼のおける同志達に四つの風を手渡しました。
北風「ボレアス」はステラ・ペールギュント侯爵の弟、カイゼルへ。
東風「エウロス」は各地から仲間を集い解放軍に参加した若者ヴァルヴェニーへ。
西風「ゼピュロス」は北限の領主、フレースヴェルグ・ニフルハイムへ。南風「ノトス」はリューノがもっとも信頼する傭兵のリーダー、ヴァインへ渡されました。
帝都「エスラス」への道のりは易しいものではなく、帝国軍との戦いは熾烈を極めましたが、幾度かの「反帝国解放軍」の勝利が知れ渡ると、帝都に近づくにつれ民衆が解放軍に加わるようになりました。
リューノ率いる「反帝国解放軍」が帝都「エスラス」に到着する頃には、数の上ではエスラスの帝国軍を上回る規模となりました。
スレイプ・ニール公爵は帝都を守る兵士と妻、フレアを残し帝都を戦火から守るため、「反帝国解放軍」を帝都の外で迎え撃ちました。(これをエスラス会戦といいます)

グランツ王国の誕生
解放軍は数の上では帝国軍と互角以上でしたが、急激に膨れ上がった部隊の統率は困難であると判断したリューノは、指揮系統を自分と四つの風を持つものに分担し、辺境諸国から集った騎士団を解散させ用兵の学を持つものに中小隊の指揮官を命じました。
対するスレイプ・ニール率いる帝国軍は数では劣るものの、「曙光の戦士」の末裔を従えた精鋭であったため、戦力的には付け焼刃の解放軍よりはるかに上回っていました。
帝国軍は指揮系統が統率されているという優位な点もあり、彼らの常勝の戦術である密集戦法で戦いを挑みました。
解放軍はこれに対し包囲陣形を展開し、持久戦を選びました。
突撃をかけられた部隊は後退し、背後と周囲の部隊は挟撃を仕掛けました。
膠着にたえられず隊列を乱し、周囲に突撃する兵士に対しては両翼が支援に回り挟撃しました。
解放軍がやや優勢に戦局を進めていましたが、帝国軍も粘り強く応戦し戦いは一つの晩を越えても続きました。
膠着状態であった戦況も、極度の疲労により隊列を乱した帝国軍のわずかな隙を突いて解放軍は突撃を仕掛けました。
半壊した帝国軍を支えたのは「悲しみ」という名の魔剣を操るスレイプ・ニール公爵の奮戦でした。
四つの風の戦士はスレイプ・ニールに戦いを挑みましたが、それでも互角に渡り合ったスレイプ・ニール公爵によって、帝国軍は士気を高め隊列を整えました。しかし、公爵の奮戦むなしくヴァインの刃によって彼が倒されると、帝国軍の士気は下がり、善戦むなしく敗走しました。

帝都「エスラス」を制圧したリューノは、公爵の妻であるフレアと会談し、彼の死を伝えました。
フレアは「燃ゆる紅玉事件」は公爵の意図したものでは無いと述べ、夫は帝都の犠牲を避ける為、解放軍を迎え撃った事を説明しました。
リューノは解放軍の立場も忘れ、フレアに謝罪しスレイプ・ニール公爵の死を悼みました。
心優しいこの青年が兄より優れた王になると確信したフレアは、お腹に宿す公爵のこの存在を打ち明け、リューノに子供までは罪を被らぬよう恥をしのんで慈悲を請いました。
リューノはその子は王位を継ぐに相応しい器を持った子であり、わが命に変えてもフレアとその子を守る事を彼女に誓いました。

思った戦果をあげることができず、中央から帰還したクレイグは帝都「エスラス」が解放軍に制圧された事を知ると、直ちに軍を進め解放軍に挑みましたが、戦いに疲れた兵士達の士気は低く、数においても解放軍を下回ったクレイグの軍隊は会戦早々に敗走しました。
皇帝クレイグも会戦においてカイゼルとの一騎討ちに破れ、命を落としました。皇帝の死が各地に知れ渡ると、帝国の残党達は次々に降伏しました。

帝国が崩壊し、新王国が誕生するにあたり、リューノは四つの風を持つ同志にフレアの子の事を打ち明け、四つの剣を持つ四人の誰が王になっても、フレアとその子は許してやって欲しいと頼みました。
四つの風の同志は、口を揃えて「お人よしの農民が王になって、彼女を妃に迎えれば、お前の望みは叶うだろう。」と言いました。
かくしてリューノ・グランツは四つの風の同志の薦めにより新王国の王となりました。
四つの風を持つものは王に快く忠誠を誓い、他国からの侵入を防ぐため、グランツ各地の要所を治めました。
リューノ王は民衆に、治めるものである王も、護るものである騎士も、生産する農民も、交易する商人も、物を造る職人も各職種に優劣があるわけではなく、己の職務をまっとうする事が各職業の義務であるとし、義務を果たさぬものは王であれ罪を受けなければならないと説き、多くの犠牲によって帝国から奪い返した自由の精神は、グランツがある限り永遠に不滅である事を約束すると宣言しました。
戦いが終わり、魔剣を回収したモールフェイスは、魔剣を持つに相応しきものが現われるまで、険しい地形に阻まれた山に剣を封印しました。
また、リューノ王に「国に脅威が訪れたとき、風は再び王を導き、王をよき道へと正すだろう。」と言い残しグランツを去りました。

語られる事の無い黒歴史

来光期前
古い書物の断片的な記録しか残されていませんが書物によれば、はるか昔に肉体を持たない悪意「邪なるもの」が深淵より地上に姿をあらわし、悪しき瘴気に侵された人と深淵からいずる魔物達を達を操り、破壊と殺戮を繰り返したとされています。
信心深き人は「邪なるもの」脅威に戦々恐々としながらも神に祈りを奉げていました。
神は「邪なるもの」との戦いに肉体を持たぬものを斬る力を持つ「曙光の戦士」を創りだし「邪なるもの」の駆逐を命じました。
「曙光の戦士」たちの活躍もあり神は「邪なるもの」を再び深淵に退け、「結界」によって地上に通じる門を封印しました。
「邪なるもの」の脅威が去ったのち、力を浪費した神は「御座」と呼ばれる天界へと帰還しますが人々に関心を持った「曙光の戦士」達は地上へ留まる事を望み、神はそれを認めました。

神は「結界」の封印が破られぬよう「曙光の戦士」の血脈で霊力が特に優れたものに「間人」と名乗らせ「結界」にあらわれる侵入者から深淵の門を守るように命じました。
また、深淵の門の四方を守る「間人」の代表者に「守護者」の称号を与え、強力な霊力をもつ霊獣を僕として使う権利を与えました。

来光期
地上に残った「曙光の戦士」は人間より長命であったものの、不死ではなかったたため直系の血は途絶えましたが、神から与えられた力を隔世的に子孫へと伝えていきました。
時を同じくして封鎖された世界「結界」に住む間人は「曙光の戦士」の末裔達とは違う道を歩み始めます。
「結界」という時の流れが異常に遅い封鎖された空間で、門から漏れ出た侵入者との延々と繰り返される戦いに「守護者」達の強靭な精神が疲れ果ててきた頃、守るべき対象である人までも異世界への知識を求めて「結界」に侵入してくるようになりました。
「曙光の戦士」の力を得た人の内に潜む欲望を知った「守護者」の失望は大きく、つねに深淵の「封印」の門から発せられる微量の瘴気が人に対する不信感をさらに増大させました。

四方を守る守護者の一人、黒家のジャキは瘴気に心を侵され「邪なる力」に変化した霊力によって「間人」を己の欲望のままに生きる「魔人」へと洗脳していきました。
強大なる力で「魔人」を統率したジャキは抵抗する「間人」を次々と殺し、他の「守護者」にまで支配の手を広めました。
この戦いにより白家のファイフはジャキに捕らえられ、二人の「守護者」は「結界」を追われました。
青家のオウガは地上で傷を癒した後、赤家のフォウリンと共に地上に居る「曙光の戦士」の末裔に「結界」の反逆者ジャキの討伐を呼びかけ、再び「魔人」に挑みました。
二人は死闘の末にジャキを討ち取り「結界」における「魔人」と「守護者」の戦いは終結するかに見えましたが、事態は急変し彼らがまったく予期できなかった事件を引き起こしました。

超越せし「魔人」オウガ
「結界」での死闘を終えた「守護者」と「曙光の戦士」の末裔達が勝利の余波にも覚めやらぬころ、度重なる「結界」内での死闘によって「負の力」を蓄えた「邪なるもの」は、封印されし門から「結界」を飲みつくさんとする瘴気を送り込みました。
わずかな油断の隙を突いて放たれた瘴気は「間人」と「曙光の戦士」の末裔たちの心を侵し「結界」は「魔人」と破壊の使徒によって埋め尽くされました。
強靭な精神を持つ「守護者」の二人は瘴気の影響を免れましたが、破壊の使徒となった「曙光の戦士」の末裔の剣によってフォウリンが貫かれるのをオウガが見たとき、彼の負の衝動は瘴気と共鳴して生けとし生けるものを殲滅しました。
オウガの心が完全に瘴気に満たされようとする時、フォウリンの思念が少しだけ彼の正気を繋ぎとめました。
辛うじて生き残った「魔人」たちは絶対的な力を持つオウガに忠誠を誓い、青家のオウガは「結界」を統べるものとなりました。
オウガのわずかな正気と「邪なるもの」と人間への憎悪だけが「結界」の門の守護者としての役割を果すこととなり、かくして「結界」は「魔人」の住まう世界となりました。
この時、白家のファイフは行方不明のままでしたが、地上に逃げ延びたと噂されています。

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