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2018-11

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日記20日目

……えーと、アレです。
睡魔に負けて、日記と集団メッセを三毛りました。すみません。
メッセの方は何とか間に合いましたが、日記の方は自分的には外伝のようなものなのでさっさと上げてしまおうかと。

他の日記もついでに上げておきます。

そうそう、今回はバレット(492)PLのさちこ様に登場演出を描いていただきました。
嬉しい限りです。嬉しくて小躍りしちゃいます。
でも戦闘設定がグダグダでした、対戦相手のかたに申し訳ない。

次回から闘技もありますね。頑張らなきゃ><

あ、以下日記となります。
読んでくださる方に感謝しつつ、どうぞご笑覧ください。

 ニフルハイム女伯爵領は、辺境に位置するグランツ王国の北限にある極寒の地である。
グランツ王国はそれ程広大な土地を治めているわけではないので、王の下には伯爵、子爵、男爵の三つしか爵位が存在しない。
 王の次に最高位である伯爵達は四伯と呼ばれ、領地内における法の制定権、政策の決定権、称号の授与に至ってまで許されている。
 そのため、四伯の領地はそれぞれが小国として機能していると言っても過言ではない。
 先代のフレースヴェルグはグランツ建国の貢献者であり、王であるリューノ・グランツとの仲はそこそこ友好な関係にあった。
 フレースヴェルグのあとを継いだアルフラウの代となってからは、グランツの王族との縁があまり無く、冬は雪に閉ざされる土地柄も災いして他の四伯よりも疎遠となっていた。
 四伯に対する国王に等しき権限は、その地位にある者たちが国王リューノ・グランツと親しき関係にあったからにこそ成り立つものであり、フレースヴェルグ亡き後のニフルハイム女伯爵領は国王及び他の四伯達にとっても脅威の対象となっていた。
 グランツとニフルハイムの親睦を深める一環だったはずの第三王子サフランの求婚はことごとくアルフラウに拒絶され、妹であるオリフラムへの求婚に至っては彼女のサフランに対する暴行により謹慎という処罰を下す結果となり、お互いの溝をさらに深める結果となった。
 元々ニフルハイムには古代魔術文明の遺産が眠っているとか、グレイエルフ(上位種のエルフ)の末裔がニフルハイムの民である等の伝説があり、諸侯達からは奇異と羨望の眼差しが向けられている。
 ニフルハイムがグランツから独立を果たせば、アルフラウは小国とはいえ一国の主となる。
 そのため妙齢となるアルフラウや挙句、オリフラムにまで求婚を持ちかける貴族達がグランツ国内を外問わず後を絶たない。
 執政官でもあるオリフラムは、諸侯たちへの断りの手紙を書く仕事に追われる破目となっていた。
 最近に至っては、何処から噂を聞きつけてきたのか従妹のオリフィエルに対してまで求婚を申し込む者が現れ、唯でさえ憂鬱な仕事がさらに拍車をかける事となった。

「あーもうっ!そんなに金と地位が欲しいのなら、自分で出世しろよ。この、アホ・キ・ゾーク共が!」

 手紙に蝋印で封をする作業を終えたオリフラムは、読み終わった貴族達の手紙を丸めて塵箱へ投げ込むと、椅子の上で両手をあげて背伸びをした。

「まぁ、姉さんの事を知られても困るし、条件が良くても断るしかないんだけど……これは、どうしたもんかねぇ。」

 机の上に一つだけ残された手紙を眺めながら、オリフラムは持てあますように手紙の束を爪弾いた。
 それはグランツ国王のリューノ・グランツ直々の手紙で、四伯の中で疎遠となっているニフルハイム領に縁談を持ちかけるものだった。
 相手はあの馬鹿王子のサフランではなく、思慮深く聡明な第二王子のフェンネルである。
 彼が由緒あるニフルハイム家から妃を選びたいと切に想っているので、一つ考慮して貰えないだろうかというものだった。
 相手が馬鹿のサフランであれば、適当な理由をつけてあしらう事はできるが、フェンネルには悪い噂もなく、寧ろ第一王子であるクロークスのようにもう少し野心があれば次期国王も狙えただろうと諸侯に惜しまれる程の慈善家である。
 ニフルハイムの外交を考えれば王族とのを友好な関係を築く事は有益であり、四伯の中でもより発言力が高まる絶好の機会である。
 とはいえ、数年前のアルフラウによる親族粛清によりニフルハイムの名を継ぐものは実質、姉のアルフラウ、そして自分、もう一人は突如現れたオリフィエルしか存在しない。
 姉がグランツに嫁ぐ事は四伯の力関係に大きく影響するので、グランツとてそれを望んでいない事は明白。自分はサフラン王子といざこざを起こしている身なので、王族としても嫁いだところで、喜ばれるとは思えない。

「ってか、姉さんを置いて王家に行くとか絶対にあり得ないし。」

 少しでも王族の暮らしの誘惑に駆られた自分を否定するように、オリフラムは苦笑いしながら肩を竦めた。

「で、だ。年齢差はあるとしても、オリフィなら王家とは上手くやっていけそうだよなぁ。」

 
 突然現れた従妹のオリフィエルは現在、自分の住んでいた世界の崩壊に係わりのある可能性のある偽島へと探索に旅立っている。
 別に彼女の意思は聞く必要は無いし、オリフラムがオリフィエルを后に推薦する事はグランツ、ニフルハイムお互いの利益になり、ニフルハイムでは浮きがちな彼女に居場所を与える手助けにもなる。

「うん、これはありだな。」

 オリフラムは独り言を呟きながら引き出しから便箋を出すと、王家への返事の手紙を書き始めた。

 オリフィエルが島に旅立ってからは、アルフラウのオリフラムに対する反応も元に戻り、家臣達も落ち着きを取り戻しつつある。
 彼女の探索の是非に係わらず、ニフルハイム家に戻ってくる事が家臣達の混乱を招くのではないかとオリフラムは危惧していた。
 父失踪のあと、アルフラウが爵位を継ぐに反対した親族達を母子問わずに粛清したのは臣下たちの記憶にも新しい。
 オリフィエルだけが、アルフラウに特別にニフルハイム家の者として認めている事を、彼らにオリフラムからも説明する事ができない。
 そして、言霊師であるアルフラウが嘘をつく事ができない制約を持ちながら、オリフィエルをオリフラムの妹だと明言した事。
 この事がなおさらオリフラムの心を惑わせていた。
 自分と同じ色の目を持つあの娘は何者なのだろうか。
 どこかに懐かしさを感じつつも、その振る舞いや言動がいちいちオリフラムの気に障って仕方ない。
 
「だいたい、何でも真に受け過ぎだし、信じすぎだし、無知すぎるんだよ。世の中はかくも醜くて、厳しいのにさ。」

 オリフラムは独り言をぶつぶつと呟きながら、休まず手紙にペンを走らせた。

「私が同じぐらいの年の頃は、周りはみんな敵だらけだったし、信じるような相手なんて居なかったし……。」

 そう、あの時の自分には味方が誰ひとりも居なかった。そう、自分で思い込んでいた。
実際命を狙われた事は幾度もあったし、大人達は私利私欲の為にオリフラムを利用した。
 だが、彼女が気付けなかっただけで味方は傍にいたのである。
それに気がつかなかったオリフラムは、姉を裏切り、自分自身の心すら偽るようになってしまった。
 人を信じれるようになった切欠。そのために支払った代償の大きさを、今も姿の変わらない姉を見るたびに思い出して胸が苦しくなる。

「あぁ……そうか。なんでオリフィにイライラするのかやっと分かった。」

 オリフラムが子供の頃、不幸の全てを世界の所為にして、自ら生き残る為に選択した道。

 オリフィエルの進もうとする生き方は、オリフラムが大人になる為に子供の頃に捨ててきた、捨てなければならなかった大切なもの。
 そのすべてをまだ手に持っているオリフィエルが羨ましくて、妬ましくて仕方が無いのだ。

「……ははっ、若さを妬むなんて、私も歳をとったもんだなぁ。」

 ペンを手紙に走らせていた手を止め、オリフラムは苦笑いをしながら頭を掻いた。
  
「まったく……自分がなりたくないって思ってた大人になってどうすんだ。あの子の道はあの子が選ばなきゃいけないんだよ。」

 オリフラムはさっきまで書いていた手紙を手で丸めると、塵箱の中へ投げ入れた。

「……オリフィも私に似てるからなぁ。今頃、言いたい事も言わずに色々抱え込んでるかもしれないなぁ。」
 
 再び便箋を取りだしたオリフラムは、オリフィエルへ手紙を書いてみる事にした。 
オリフラムが手紙に謎の配達兎から貰った何処へでも届く切手を貼りつけると、何処からともなく赤い帽子をかぶった兎が現れた。
 赤い帽子の兎はオリフラムから手紙をにこやかに受け取ると、一目散に何処かへ飛んでいった。

 

 遺跡外で買い物を済ませた帰路。
 背後から服の袖を引っ張るので振りむいたオリフィエルの目の前には、手紙を持ってニコニコとしている赤い帽子をかぶった兎が立っていた。

「ニフルハイムのオリフラム様からのお手紙でーす!確かに渡しましたよ、それでわっ!」

 赤い帽子をかぶった兎はそう言って走り去ると、雑踏の中にあっという間に消えていった。
 呆気にとられながらも、ニフルハイム家の蝋封とオリフラムのサインのついた手紙を部屋に持ち帰ると、オリフィエルは恐る恐る手紙の中身を確認した。

 拝啓~一五の私へ~

手紙の冒頭に書かれていた文字に、オリフィエルは一瞬きょとんとしたが、その手紙を読んでゆくうちに表情は緩やかになり、手紙を読み終える頃には口元に微笑みさえ浮かんでいた。
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