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2018-12

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日記23日目

―朝。
 
 いつものように早起きして沐浴を済ませた私は、まだ乾かない髪にタオルを当てながら自分のテントへと戻って行った。
 テントに帰って食事の用意を始めようとした私の前に、本を読みながらお菓子を食って、寛いでいる男の人(?)が寝転んでいた。

「え、あ!?あ、あなた誰ですか!?」

 私の声に気付いたリボンを着けた金髪の男っぽい人は、不思議そうに首を傾げながらこちらの方を向いた。

「ん、霊体化してるのによく気付いたな。やはり素質に開花しつつあるのか?」

「……え、あなた幽霊なんですか!?幽霊なのに、何で私の部屋のお菓子を食べてるんですか!あとそれ、私の本じゃないですか!?勝手に読まないでくださいっ!」

 他にも突っ込みたいところが色々あったが、私は思いついた事を叫んで抗議した。

「低俗霊と一緒にされては困るな……俺様は死神だ。どうして此処にいるか聞きたいか?お前に用事があってきたのさ。」

 男っぽいのにリボンを付けた人は、お菓子を貪るのをやめて立ち上がると前髪をかき上げた。

「そ、それ……私が大事に食べようとしてたトリュフじゃないですか!?ぜ、全部食べちゃったんですか!?」

「ああ、コレか?うむ、なかなか美味しかったぞ。あと、恋愛小説とかつまらないもの読んでるなよ。もう少し面白いのをそろえておk……ぐはっ!」

 彼が話を言い終える前に、私の手は彼の頬を思い切り引っぱたいていた。

「……もう帰ってください。」

 私の言葉に男っぽい人は首を振ると、叩かれた頬を抑えながら私に言った。

「おい、俺様の美貌が歪んだらどうするんだ。つうか、霊体化してるのに何で当たるんだ……おかしいだろ。まぁ、帰れとか言うな、話を聞け。」

「あなたと話す事なんてありません。勝手に人のテントに入って、何言ってるんですか。」

 呆れ顔の私に、男っぽい人はまた髪をかきあげると、口元をつり上げて私に言った。

「……まぁ、落ちつけよ。俺様は斬琉乃、ヘルヘイムから来た死神だ。お前に用事があるって言ったろ。両親の事、聞きたくないのか?」

「ヘルヘイム!え、あ!?何でお父様やお母様の事をあなたが知ってるんですか!?」

「そう慌てるな、魔女いの。俺はまだこの島に来たばかりだ。もう少し遊んで楽しんだら、教えてやるさ。」

「……まじょいの?」

 首を傾げる私に、キルノと名乗る男っぽい人は近付いてくると、馴れ馴れしく私の髪を軽く撫でた。

「ま、そう言う訳だから、暫く宜しくな魔女いの。」

……どうしてこうなった。
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