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2018-12

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サマバケ2010夜

偽島の大イベントSummer Vacationも夜の部を迎えました><
今期は昼夜ともにテーセウスさん(E№9)とご一緒させてもらいました。
プロフ絵を頂いたのはもちろんの事、日記も合わせていただいて、感謝感激に胸一杯で爆発しそうです><
特に夜の日記の方はブログの方にて掲載されるとの事ですので、正坐待機してお待ちしております。

サマバケ2010夜

夜のイベント絵おりふぃ側です。
洞窟の中で雨宿りのシーンです。
夜はテーセウスさんに甘えまくりな表情。うっとり。
糖分多すぎですみません。でも爆発などするものか><

おなかや足が柔らかそうで良いですね><
お昼はシャツで隠れていた身体も全部見せちゃいます。

テーセウスさん側のプロフ絵は、二人の寄り添った所を中心にした絵となってます。
こちらの雰囲気も素敵で絵になりますね。
テーセウスさんの逞しい身体にキュンキュンしつつ、仄々させていただきました。

また、サブキャラの鏡の子(フィー)とオリフラムはバレットさん(E№492)とヒスカさん(E№493)の日記にある花火に参加させていただきました。ありがとうございます。
エクさんの浴衣姿が大人の魅力満点で素敵です。オリフィアさんったら、誰かそっくりのうっかり具合を発揮しちゃってます。
ヒスカさんとバレットさんのツーショットもいいですね。ヒスカがかわいいかわいい。撫で撫でしたい。
バレットさんがどう見てもお父さんか、怪しいおじさんに見えます><
なんか焔さんのオリフに対する風当たりが強かった気がするけど、気にしない事にします。淡雪大好き><

昼夜ともに日記が文字数オーバーしてしまい、だいぶ端折ってしまいました。
とりあえず加筆修正したものを載せておきます。
宜しかったらご照覧ください。

あ、糖分の摂取は程々に(^q^  太陽が沈みかけ、海面が真っ赤に染まる夕暮れ。
 私達は浜辺からかなり離れた、小さな孤島にやってきていた。
 テスと私は座れそうな岩場を見つけて腰掛けると、夕日が海に沈むのをずっと眺めていた。
「ここから見ると、向こうの岸が遠いですね……街の光が綺麗ですけど。」
「1日でここまで泳げるようになった証拠、ですね。暑い季節といえども夜は冷えます、もう少し此方に。」

 テスは私の肩に腕を伸ばすと、少しだけ身体を抱き寄せた。
 彼の胸元にある傷痕に自然と目が行ってしまうが、昼に言っていた「恥ずかしいので肌を露出させたくない」理由がそれであるように思えたので、私はなるべく彼の胸元へ視線を向けないように意識する事にした。
 私はテスに寄り添う様に身体を預けながら、テスの顔を見上げた。

「あ、はい。一緒に泳げて楽しかったです。夜の海も景色が綺麗ですね。向こうの岸でピカピカ光ってるのは、花火……なのかな?」
「ちょうど月も出ているお蔭で、水面がよく映されていますね。こういう夜も悪くないです……わたくしたちも花火を持ってくればよかったですね。」

 私達が向こう岸の方に視線を戻すと、ちょうど向こう岸で大きな花火が咲き夜空を鮮やかに彩るのが見えた。

「あ、綺麗……大きな花火ですね。何かお祭りごとでもあったのかな?」
「……おかしいですね、お祭りのお話は聞いていないのですが。」

 テスが首を傾げると、遠くの方で何か大きなものが落ちたような水柱が立った。

「……何か海に落ちたっぽいですね。暗くて、良く見えませんでしたけど……何だろう。」
「……なんでしょうね、不発した花火でも落ちたのでしょうか?」

 暫く二人で水柱の立った場所を眺めていたが、水面はそれっきり静寂に包まれたままだったので気にしない事にした。

「あ、花火も初めてですので、興味はあるのですけど……泳いで来てしまいましたから、花火を楽しむのはまた今度ですね。夏は始まったばかりですから、焦らずに行きましょう。」

 私がテスの顔を見上げると、彼も視線を向こう岸から私に戻し表情を緩めた。

「またのデートは花火を楽しむ日……ですかね。それでは、色々なものを用意しておきましょう。」

 花火といえばちょうど今頃、オリフお姉様や鏡の子のフィーは、ヒスカやエキュ達と花火を楽しんでいる頃だろうか。
 ふと、私を花火に誘ってくれたのに、断ってしまったヒスカの寂しそうな表情が脳裏に過り、私は少しだけやるせない気持ちになった。
 テスと過ごす時間はとても楽しいし、満たされた気持ちになる。
 だが、彼と二人で過ごす時間が増えたという事は、今まで仲良くしていた友達と過ごす時間は減ってしまっているという事。
 蓮さんやエキュは、それでも私の事情を汲んで仲良くしてくれるかもしれないが、ヒスカの反応は純粋ゆえに私の交友関係がなおざりになっている事実を知らしめた。
 恋人と親友。
 今はまだその二つを秤に掛ける必要はないのかもしれないが、どちらかを優先させる以上どちらかが疎かになる事は避けられない。
 私はそれでも、テスを優先するのだろうか?テスを選ぶことで周りが見えなくなった時、今まで私が大切にしてきたものを手離す事になるかもしれない。
 変わってしまう自分への恐れ……漠然とした不安から、私はテスに一つお願いをしてみる事にした。

「あの、前にテスのアトリエにお邪魔したいと言っていたお話ですが……その時、私の肖像画を描いて欲しいのです。ダメですか?」

 テスは私の申し出に驚いたようにやや表情を強張らせたが、すぐにいつもの優しい目に戻った。

「……あ、是非、喜んでお引き受け致しましょう。しかし、その場合モデルをお頼みしますが、大丈夫ですか?」
「あはー、本当ですか?良かった、ありがとうございます。モデルはもちろん、喜んでお受けいたします。
テスのお時間の空いている時間で結構ですので、お願いしますね。」
 
 私がテスに軽くお辞儀をすると、彼も小さくお辞儀を返した。

「あなたのお暇なときで結構ですよ、此方は自営業なので時間はいつでも作れますので。
いつか描きたいと思ってはいたのですが……まさかこんな早い形で描ける機会がくるとは、思いもよりませんでした。」

 彼があまりに嬉しい顔をするので、まともに顔を見るのが恥ずかしくなった私は、肩をテスの身体に預けて表情を覚られないように俯いてしまった。
 俯いたせいで、テスの普段服の上から見れない筋肉をまじまじと見つめてしまい、自分の顔が赤くなっていないかちょっぴり不安になった。

 「……はい。時を止める事はできませんから、せめて絵にだけでも今の私を留めておいて欲しいと思いまして。」
 
 テスは私の身体を抱きとめると、髪の方へ唇を寄せつつ囁いた。

「今のオリフィを、ですか?……わかりました、が。なんだか急いでいるようですね。」

 私が今思っている事を、ちゃんと彼に伝える事ができるだろうか?

 蓮さんが『誰かに話をする事で、自分の心に気がつく事がある。』と言ってた事を思い出した私は、纏まらない気持をそのままにテスに伝える事にした。

「実は最近、テスと一緒にいる時間が増えて、私のテスに対する想いが日に日に強まっていくようで……自分の心が変わってしまうのが、少し恐いんです。」

 テスの答えは返ってこなかったが、代わりに彼の大きな厚い手が私の髪を優しく撫でた。

「あの、だから……もし変わってしまっても、今の私を思い出すために、テスが愛してくれた私の絵を残したい……って。変ですか?」
「自我を思い出すのは様々な方法があります、決して変などとは思いませんよ。貴方が貴方であるために必要なのであれば、喜んで協力いたします。」

 私が顔をあげてテスを見ると、彼は私に応えるように微笑みを返した。

「はい、ありがとうございます……あの、絵が完成したら……」

 そう言い掛けた途中、自分がとんでもなく恥ずかしい事を言い出しそうな気がしたので、慌てて手で口を塞いだ。

「な、何でもありません。その時、改めてお礼をしたいと思います。」

 テスは私の言葉に首を傾げたが、目を細めて嬉しそうな表情に戻った。

「おやおや……一体なんのお礼でしょうかね。オリフィのお礼と聞いて、俄然やる気が沸いてしまいました。」

 できないかもしれない事を約束しても仕方ない。せめて、自分でちゃんと返せるお礼をしよう。
 そう自分に言い聞かせてテスの表情を伺うと、彼があまりに上機嫌だったので、なんだか申し訳ない気持ちになった。

「……あ、あの。お礼はあまり期待しないでくださいね?」
「ふふ、おかしな子ですね。オリフィエルから頂ける者であれば、なんだって嬉しいですよ?お菓子でも。ケーキでも。」

 テスはそう言って小さく笑った。
 少し拍子の抜けた答えに一瞬きょとんとしたが、テスがわざと話をはぐらかしてるかもしれないので、私は彼の調子に合わせるように頷いた。

「あ……ええと、はい。ティーブレイク用のお菓子は、此方でご用意させて頂きますね。」
「楽しみにしております。我慢はしていたのですが、どうも甘味中毒が再発したようで。オリフィの作るお菓子がなければ、生活できない勢いです。」

 テスが冗談めいた仕草で肩を竦めると、耳元にあるターコイズを鏤めたカフスが涼しげに揺れた。

「テスが甘いものが大好きなのは意外な発見でした。男性のかたが、甘いものが大好きと言うと、なんだか可愛いですね。」
「女々しい所だと自覚はあるので、あまり出さないようにしていたのですが……ね。しかしこんな大の男に可愛いは無いでしょう。女性に言った方が喜ばれると思いますよ?」
「はい。ですから、テスの意外な一面を見ることができて、嬉しいです。テスに可愛いって言えるのは、私だけだといいな……なんて。」
 
 私が少し肩を竦めておどけてみせると、テスは黙ったまま顔を近づけ、私の耳元に触れるくらいまで唇を寄せて囁いた。

「食べてしまいたいほど、貴方は可愛らしい。」
「あ、え!?ええぇ!?私を食べても、あ、甘くなんてありませんよ!?」

 テスの言葉に驚いた私は、手を交差させながら激しく否定した。
 私の様子を見たテスは小さく噴出したあと、肩を震わせながら笑いを堪えていた。

「……やあ、食べてみなければ判らないじゃないですか、"女の子は砂糖菓子で出来ている"とも言いますし。」
「え、そんな言い伝え、何処にあるんですか!?お菓子でなんて出来ていません。確かに甘いものは好きですけど、ちゃんと我慢する時は我慢していますし!?」
「お菓子を我慢するなんて、オリフィエルは偉いですね。よしよし。」

 ウンウンと頷いた後、テスは子供をあやすかのように私の頭を撫でた。

「それでは、ためしに味見でもしてみましょうか?」
 
 私が落ち着くのを見ると、テスはやおら顔を寄せて私の耳たぶを軽く咥えた。

「うひぁ!?」
 
 痛いような、くすぐったいような妙な感覚に、私の身体は思わず跳ね上がった。

「うん……矢張りオリフィはとても甘いですよ。」

 跳ね上がった私の身体を受け止めながら、テスは顔を離すと満足したように私に微笑んだ。

「あ、ちょ!?それ、くすぐったいです!?え!?甘いだなんて、そんな馬鹿な!?」
「ほほぅ、くすぐったい、ですか……覚えておきます。」

 テスは私の答えを待たずに、納得した表情でウンウンと頷いた。

「……可愛いと言われるのは嬉しいですが、あまり驚かせないでくださいね。これでも、心臓はドキドキしてしまうのですから。」
 
 私は高鳴る鼓動を宥めるように、右胸へ手を撫でおろしながら深呼吸をした。

「悪戯は程ほどに、心得ております……先ほどのように“味見”したのもドキドキされましたか?」
「からかっていらっしゃる事は分かっていますが、その……くすぐったい所は、ずるいです。」
 
 驚かされたお返しに、私はテスの腕を少しだけ抓った。

「嗚呼、すみません、いたいいたい。愚問で御座いました、よくわかりました。」
 
 テスはつねられているのにも拘らず笑顔のままなので、私がまた抗議しようとした時、頬に当たる冷たいものを感じ、私は空を見上げた。


「……あ、雨。」
 
 空からポツリポツリと落ちる滴を手のひらで受け止めながら、私はテスの方を振り返った。

「不味いですね、このまま降ってしまうと、帰りが遅くなってしまいますね。どこか……雨をしのげる場所を探しましょう。」
 
 テスは岩場から立ち上がると、私の方へ手を伸ばした。

「あ、はい。夏とはいえ、雨に降られてしまうとあとで風邪を引きそうです。何処か、良い場所が近くにあれば良いのですが。」
 
 テスの手に引かれて立ち上がった私は、雨の凌げる場所を軽く見回したが見つからなかった。

「……もう一口欲しい所でしたが、いまは雨宿りする事が先決ですね。残念、残念。」
「そです、そうです。雨に濡れない方が先決ですよ!?本降りになる前に、急ぎましょう!」

 さっきの感覚を思い出して、思わずかまれた耳をおさえながら、私とテスは雨宿りの場所を探し始めた。

「そういえば、シャツも帽子も海岸でしたね。おや、洞窟が……ここで雨を凌がせていただきますか。雨でいっそう暗い、足元にご注意下さい。」

 テスはそう言うと私の手を引きながら、暗い洞窟へと先に入っていった。

「海岸の荷物も無事だと良いのですけど……あ、本当だ。雨を凌ぐのには良さそうですね。あ、はい。滑らないように気をつけます。」
 
 テスに手を引かれ私は転ばないよう、慎重に足元を確かめながら彼に続いた。

「聊か暗いですが、ここなら大丈夫そうですね。丁度座れる場もある事です。オリフィエル、少し暗いですが我慢できますか?」
「少し冷えるかもしれませんが、ずっと立って居るよりマシですよね。泳いで帰る体力を保つためにも、少し休憩いたしましょう。」

 まだ目が慣れてないせいもあり、私が見回しても暗闇しか見えなかったが、テスと手をしっかり握っている安心感からか、それ程怖くはなかった。

「……暗い所は少し不安ですけど、テスが傍に居て下されば大丈夫です。」
「……暗闇はわたくしの庭に御座います、ご安心下さい。」

 テスは私の手を岩場の座れそうな場所に触れさせたあと、私が腰掛けるのを支えながら一緒に腰を下ろした。
 テスの表情は暗くて伺い知る事は出来なかったが、自信に満ちた声は私に安らぎを与えてくれた。
 私は風のマナを感じる為に目を閉じたあと、意識を集中させた。

「テスは暗視ができるのですね、凄いです。風の流れから行くと、暫く雨は続くかもしれませんね……海も荒れてしまうかも。」
「オリフィは風の流れを読めるのですか?素晴らしいですね……では、帰るのも当分先になると、ふむ。」
「はい。風の流れを読んだり、マナを感じたりする事は得意なんですよ。風を読む事には自信があるのですけど、空気が読めないのは何故でなんでしょうね?」
「風の流れと空気を読むのは意味合いが違うからではないでしょうか。わたくしも風霊は開花できませんが空気読みは技能習得しとう御座います。」

 それから私とテスは鏡の子の話をしたり、私より前の契約者の話をしたりして時間を過ごした。
暫くすると目が慣れてきたのか、おぼろげながらテスの表情が見えるようになった。

「……あの。今更の話で恐縮なのですが、私とテスは……契約者と従者の関係……となるのでしょうか?
私はテスの事をそのようには思ってませんが、確認の為にお聞きしたいのですけど?」
「オリフィエルが望むのなら、そのような関係にも出来ますが……お嬢様?なに、そういうものは立場的な関係に過ぎませんから、お気になさらずとも。」
「あ、いえ。あくまでも確認ですから“お嬢様”などと回りくどい言い方はやめて下さい。あ、はい。気にはしていないのですけど。」
 
 私はテスの表情を確認するために、少し近づいて彼の顔を見上げた。

「もし……私がテスに命令をしたら、言う事を聞いてくれますか?」
「承知いたしました、愛しのオリフィエル。命令……ですか?勿論お聞きしますよ。契約をしているのですから。」
「あ、それでは愛―」

 ―してると言ってください。と言う途中で願いが叶ってしまったので、私の命令はする前に終わってしまった。

「え、どうして思ってる事が分かっちゃうんですか!?ま、まだ命令してないのに!?」
「顔に書いてありますよ?」
「え、嘘っ!?顔に書いてあるわけないじゃないですか!?ええと、じゃあ……次に私が命令しようとした事を当ててみてください……って、ああ、もぅ!?」

 言葉が終わる前にテスに抱きしめられた私は、驚くやら恥ずかしいやらで、自分が言おうとした事が真っ白になってしまった。

「これも勿論顔に書いてありました、嘘では御座いません。少し身体が冷えてしまっていますね……わたくしで暖を取ってくださってもかまいませんよ?」
「あ、その……確かに身体は冷えてしまっていたかもしれませんけど、そっちはでなくて、私がテスにお願いしたかった事は―」
 
 気がつくと、テスの顔は息が掛かる程近くにあった。彼の耳元にある

「……あ、の……その……」

自然と見つめ合う形となり、私の鼓動が高鳴る。

普通に話そうと思っても、気持が昂ぶっているせいか囁くようにしか声が出せなくなっていた。

「あ、いえ……もう十分です……これ以上の事は望みません。」
「先ほどのお話を戻すのですが。」

 テスは一度私を見詰めたあと、私の耳に息が掛かる程の距離で静かに囁いた。

「砂糖菓子のように甘い貴方を、食べてしまってもよろしいでしょうか?」
「……!?」

 
 声などもちろん出る筈も無く、私の鼓動はさらに速くなり、このままでは爆発して死んでしまうのではないかと思うほどだった。

「食べるって……ええとそれは……その……どういう!?」
「それは勿論言葉の意味そのままですが?あ、カニバリズムでは御座いませんよ、勿論。」
「あ、の……ええー!?」

 私の中で走馬灯のように、如何わしい妄想が駆け巡る。
 万に一、テスに心を読まれているのかと思うと、羞恥心のあまり此処から今すぐ消え去りたくなった。

「……なんてね、冗談です。」

「え、うそ!?そんな!?じゃなかった?そうですよね!?」

 私はレーレさんに教わった変な呼吸法で、何とか落ち着きを取り戻した。

「ええ、勿論。嘘ですとも。ですが……帰ったら、こちらの屋敷の方でもう一泊、されてゆきませんか?」
「もう……テスは冗談が過ぎますよ。え、もう一日……ですか?」
「此処で休んだ所で、疲れは抜けきらないでしょう。一度お屋敷の方で静養いたしましょう。」
 
 確かに岩場で眠っただけでは、遺跡の探索にも支障が出るかもしれない。私は素直にテスの厚意に甘える事にした。
「……はい。」
「お断わりされてしまうかと思っておりました、良かった……屋敷についたら風呂と食事をご用意いたしましょう。海水も洗い流したい所です。」

 テスは嬉しそうに、何時ものように表情を緩ませて微笑んだ。
 その表情に私は何となく安堵し、一つ深呼吸をしたあとテスを見詰め直した。

「ありがとうございます。では、今夜は帰れそうにありませんから、明日に備えてお休みしましょうか?」
「ええ、しかし風邪を引かないようお気をつけ下さいね?……おやすみなさい、オリフィエル。」
 テスは私に視線を合わせると、改めて微笑み返した。

「テス。おやすみなさいの前に……忘れていませんか?」
 私はテスの胸に寄り掛かると、背伸びして彼の翡翠色の瞳を見詰めた。
「おやおや、わたくしとしたことが。申し訳御座いません。」

 寄り添う影は一つに溶けあうと、雨音を残し夜の暗闇へと沈んでいった。
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